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その36 オーテック・ザガート ステルビオ

日伊悪魔合体
オーテック・ザガート ステルビオ
無縁レベル:3




1984年(昭和59年)、7代目スカイラインの開発を進めていた櫻井眞一郎氏が病に倒れました
既に開発終盤を迎えていた7代目スカイラインの担当は後輩の伊藤修令(ながのり)氏に交代
退院した櫻井氏はそのままスカイラインの担当に戻ることなく
1985年(昭和60年)の東京モーターショウで好評を博したコンセプトカーBe-1やMID4の開発に携わっていました
しかし学閥が幅を利かせ役員同士が足を引っ張るという企業風土の日産では
櫻井氏の現場主義者的な性格を生かすことが出来ないという判断から
1985年(昭和60年)に社長に就任した久米豊氏による社内改革の一つとして
プリンス自販の部門の一つだった特殊車両課を分離独立化させて
新規に子会社を立ち上げ社長に就任してもらうよう働きかけ、櫻井氏もこれを了承。
日産本体を脅かすほどの会社になって欲しいという願いも込めて久米社長が放った
「大手を喰う→オーテック」というダジャレから付けられた社名「オーテックジャパン」が
1987年(昭和62年)神奈川県逗子市に発足しました。

会社発足当初はセドリックの教習車仕様の製作を手掛ける一方
7代目スカイラインのチューニング版「オーテックバージョン」を発表するなど
順調に会社としての実績を積み上げていく一方で
メーカーに出来ない車を造りたいという想いを秘めていた櫻井氏が
イタリアのカロッツェリア、ザガートと懇意になり高級パーソナルクーペのデザインを依頼
ベースはF31型レパードでエンジンはVG30DETをチューンナップしたものを使用
こうして完成したのが「オーテック・ザガート ステルビオ」です。






20111130AZ00.jpg

あ、うん…オリジナリティに溢れてますね

アクが強い事で有名なザガートのデザインですが、同時期にアルファロメオからの依頼で製作された
アルファロメオSZのデザインと比べてみると…

4284.jpg

イル・モストロ(怪物)とあだ名されたSZと比べても異様さが際立つデザインとなっています

どうしてこうなった

その理由の一つがフロントカウル一体型フェンダーミラー
suterubio03.jpg
これはミラーはフェンダーに付けてくれ、という櫻井氏のリクエストに寄る物らしいのですが
そもそも美しさの為ならミラーなんかいらないというイタリア人には理解できないリクエストだったようで
四苦八苦したのが手に取るように解る仕上がりとなっています
その上想像つくと思いますが位置が位置だけに見難いという事で本末転倒な事に
しかもこのミラー一体型フード、カーボンファイバー製でコスト掛りまくり
そしてボディは職人の手叩きで造られるアルミ製
200台造って100台を日本で販売する計画でオーテックが運輸省(当時)へ生産車申請を出し
「E-AZ1」という形式取得したうえでレパードの部品をイタリアに送り
ザガートで組み付けて日本に輸入しザガート・ジャパンという代理店が販売する
こうして手間暇かけて造られた結果、販売価格

1780万円

当然売れませんでした。
幾らバブルに湧く当時の日本とは言え言葉は悪いですが
元レパード20131130_1
中身はレパード

しかし、物好き好事家の琴線に触れたのかイタリアンデザインが受けたのか
輸入した台数は掃けたようで現在でも見る機会があったりします。

内装はレパードの面影が残ってますが高級感あふれる仕上げになっており
外観さえ見なければ最高の1台かも知れません

とは言え、リアビューから見るとなかなかスタイリッシュで
返す返すもフェンダーミラーが惜しいスタイリングだと個人的には思ってます。
CZG_1206_016.jpg

その後同じコンポーネンツを使ってザガートがオリジナルで「ガビア」と言うモデルを製作販売するも
既にバブルが崩壊していた日本では販売も伸びずザガート・ジャパンも解散と言う憂き目に遭ってしまいます。
gavia11.jpg

バブルの仇花とも言われてしまうこともあるステルビオ
結果こそ宜しくなかったものの日本車の新たなチャレンジの一つだったことは記憶にとどめておきたい所です。


中身レパードなんだから誰かRB26DETT載せるとかやってねーかな?
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コメント

No title

これこそ、やっちゃえ日産ですね!

覚えてます、これ。

デザインが破綻してるように見えて、面の連続性があって、なぜか美しく見えるsz。それにイタリーだし、サガートだからって納得できるszに対して、ステルビオやガビアのハリボテ感が頑張って作りましたって感じでなんとも言えないですなぁ。

このステルビオってクルマ、何かトランスフォームしそうなデザインですねwしかし何故イタリアンは赤ボディに拘るんでしょうかね…これが黒とかだったらまた違ったイメージで迫力もあったのではと思うんですが。ガビアにしろ、本当に売りたいと思って作ったんでしょうか?デザイン、ベース車両、価格の全てが噛み合わないですね。

No title

ちょうどこの前ザガードを検索したところでした。BMWがミラー無しのタイプを発売したと言う事で昔ミラーを本体に組み込んだ車が有ったなと思い探したのですが、記憶以上にもっさりしていてガッカリしました。たぶんこれからはカメラを巧妙に隠した車が出てくるでしょうね。楽しみです。ちなみにレパード乗っていました。

No title

あらゆる意味でアルナとは真逆の車ですなー
どちらもどうしてこうなったという感想しか浮かびませんがw

お礼状

>>750sライジングさん
基本骨格が駄目なんでしょうか(´・ω・`)
フロア以外は全部造り直してる筈なんですけどねェ…

>>JOTAさん
画像検索中にサーキット仕様にした黒いステルビオが出てきましたが
それはちょっとカッコいいなって思いました。
ただ、フェンダーミラーが見難いのかドアにフォーミュラーカーみたいなミラー追加してたのにはちょっと笑いましたがw

>>1483さん
ミラーレス車も今までの慣れもあるんで普及するかどうか、と言われたら…ですが
デザインの重度は相当上がるでしょうね
レパードもいずれ…と思ってるんですが思いつくまま取り上げていくと日産車ばかりになるので敢えて伸ばしていますw

>>無記名さん
全てはフェンダーミラーのせいです(笑)

獅子面とか散々な言われようでしたね、この車…やっちゃったよ、日産(笑)
SZ→ステルビオと来て、次にザガートの名前を聞いたのはハイエナだったかな?嘘のように美しいデザインでした。

No title

おー、懐かしい。
1度1週間くらい借りて乗ったことがあります。
ご指摘の通り、例のフェンダーミラーは滅茶苦茶見にくかったです。
ヘッドライトはS13用、リアのコンビランプはSZのものを流用していました。
輸入車かと思いきや、内装はまんまレパードで
スイッチ類の表記は日本語でしたね。

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